食品工場 劣化調査報告書
工場漏水調査と簡易建物診断
| 実施日 | 令和00年00月00日 |
|---|---|
| 目的 | 折板屋根の漏水の原因調査と処置の見積 |
| 調査員 | 有資格者 1級建築士・1級施工管理技士・仕上げ診断士 |
| 調査方法 | 目視・打診・デジカメ撮影 |
| 調査対象工場 | 構造 鉄骨構造折板屋根 折板仕様 ボンデ鋼板 |
今回は空調機廻りのみとして他の部分の提案はしていません(簡易劣化診断部分)。
1. 現状把握漏水調査依頼範囲
- 屋根材:溶融亜鉛メッキ鋼板・ボンデ鋼板 室外機のラインで錆腐食が著しい
- 空冷式であり水の飛散はない
→原因:海岸線近接建物であり、強風時海水の飛散による塩分の付着残留そのために腐食が著しいものと推則
1. 折半屋根
山部分のハゼ部分
折半谷部分の腐食・・断面欠損
腐食部分にシリコンシールを応急的に処理その部分の腐食も欠損がある
折半谷部分の腐食・・断面欠損
屋根面と異種金属接続部の錆腐食の進行が速い
軒樋内部に降灰の堆積 支持吊り金物の腐食、破損
取合い屋根軒下部分の錆腐食が進行
強風時に海水が付着、通常の雨天降雨時では流されることなく高濃度の塩分化
既存の補修状況
屋根上面補修状況:各所に上からの処理ケ所
処理方法:ステンレス薄板出部分補修
2. 車寄せ屋根面軒下
南方向の谷部分の腐食、腐食面積が大きい
強風時に海水附着・・通常の雨天降雨時では流されることなく高濃度の塩分化
折板上裏全体、さび腐食進行は大きい
ボンデ鋼板の白錆びも確認
折半屋根と構造鋼材の固定金物のタイトフレームがすでに錆腐食断面欠損耐力0の状態
確認できないが軒先の折半屋根と構造鋼材の固定金物のタイトフレームがすでに錆腐食断面欠損耐力0の状態と推測する
2. 総評とその対策の提案
現状把握で、空調機器廻りの錆腐食は折板表面の腐食と裏面からの錆腐食が総合的に発生しているものと推測(他の部分は屋根表面より上げ裏部分からの腐食による穴あきと推測される)・・空調機置き場の1階天井裏の状況を確認する必要がある。
原因としては、強風時海水の飛散付着、通常の雨では風懐や軒先上げ裏部分は流れることなく塩分濃度が高くなり錆腐食の速度が速くなるため、断面欠損が発生、漏水へ進行。
空調機器廻りは、空調機器の据え付けや点検など傷が付く場所で、折板部分の錆腐食が他の部分より早くなり、機器廻りのみ腐食が進行しているとみる。
空調機器以外の部分は、屋根折板山部分より、谷の部分の入り隅部分に錆腐食が発生、原因は、折板曲げ加工で傷の発生や鋼板の伸びによる腐食の進行と、屋根表面だけでなく天井裏や軒先上げ裏面からの錆腐食、穴あきによる事が漏水の原因となっている。
上げ裏部分で、折板屋根と鉄骨梁を緊結するタイトフレームに錆腐食断面欠損が発生(軒先部分は全て)のため、緊結固定が破断、早急にタイトフレームの補強を考える必要がある、台風の強風時にあおられて軒先の飛散破壊が想像され、緊急に固定緊結状況、腐食の範囲など屋根全体の点検を実施把握の上、補強の検討をすることを提案。
屋根面の漏水場所の止水処理は、緊急性を要する所は塩害の耐久性を考慮し、折板専用の防水塗材で補修工事を実施、今回調査範囲の屋根部分は、上面からも各所に錆腐食散見、特に軒先及び折板切り口部分の錆腐食が著しい、同時に先に記載の屋根緊結金物のタイトフレームも同様、屋根葺き材の折板全体強度の確認(折板の裏面の錆腐食の進行状況)の点検の上、検討することを提案する(屋根全体の葺き替えも考えた検討の必要がある)。
現状はほぼ全面的に、折板の塩害を考慮したと塗り防水の施工の必要があるが、現在の屋根全体の折板の維持強度及び耐久年数の確認した上、処置することを提案する。
3. 今回の提案
現状屋根全面に塗装の剥がれと錆腐食が発生(海水塩分の付着は折板屋根の場合さびの進行が早く・特に切り口や曲げ加工部分)、錆腐食が発生すると全体的に断面欠損が加速度的に発生するため、その抑制及び塩害対策として、ケレン錆止め処理、塩害に対応できる折板専用防水塗装(特殊錆止め材を施工)の大関化学のHYDRA(ハイドラ)を部分補修として提案。
ハイドラの特徴
ハイドラは柔軟性と強度に優れたアクリルゴム系防水材ハイドラフレックスと防錆プライマーメタルロック、遮熱トップコート ヒートバリアトップを組み合わせた折板、瓦棒葺き等の金属屋根専用の防水工法です。
1. 防水性能
従来のアクリルゴム系防水材の性能を超えた伸長性、強度を備えたハイドラフレックスを防水層に採用したことで、優れた防水性能を実現。また防水層は雨音の軽減にも寄与します。
2. 遮熱効果
ヒートバリアトップが防水層表面の温度上昇を押さえ、耐久性向上、エネルギーコスト削減に寄与します。
3. 防錆性能
幅広い素地および旧塗膜に対して、優れた付着性と防錆効果を実現します。
4. 低環境負荷
プライマーは、鉛、クロムなどの有害な金属顔料を含まない弱溶剤型の塗料です。防水層、トップコートは水系材料で環境負荷を極力抑えた仕様です。
5. 施工性
各材料とも低タックで作業性に優れスピーディーな施工が可能です。



















